声優の小林紗矢香です。
2019年は今まで以上に、こどもたちといっしょにたくさんの絵本を読むことができました
今年読んだ絵本たち何冊かをピックアップし、簡単にですがまとめてみました。
普段こどもと絵本を読んでいる方、絵本に携わる生活をされている方、これからはじめる方へ…なにか、お役に立てましたなら幸いです。
こどもたち、保護者の皆様、保育園の先生方、図書館さんや書店さん、出版社をはじめ作家様…
関わってくださるすべての皆様へ、たくさんの感謝を込めて…
(著作権・プライバシー保護のためモザイク加工をしております)
【あいうえお順・敬称略】
☆→簡単な感想
()→いっしょに読んだこどもの年齢
「あいさつ団長」
・作/絵:よしながこうたく
・好学社
☆転校生のサムソンくんをどう表現するかによって、こどもから笑い声がこぼれたり、より絵本の世界へ惹き込ませることができます。
(2,3,4,5,6歳)
「あかずきん」
・文:こわせたまみ
・絵:植田真
・監修:西本鶏介
・フレーベル館
☆名作や語り継がれている童話は、作り手によって表現の仕方に違いがあります。中には結末が異なるものも。だからこそ名作を読む際は、自分がいっしょに読もうと決めている対象(こども)にとって理解できるか?親しみが持てるか?という点を重視して絵本を選ぶようにしています。
(2,3,4,5,6歳)
「あかずきんちゃん」
・著:カトウシンジ
・出版ワークス
☆初回は上記の「あかずきん」とセットで読み聞かせ。理由は「あかずきんちゃん」のラストは語り継がれている”あかずきん”のラストと違うからです。オオカミと出会って自分はどう行動するか…今までの常識を覆し選択肢を広げてくれる優しい展開の絵本です。
(3,4,5,6歳)
「いま、なんさい?」
・作/絵:ひがしちから
・BL出版
☆お誕生日にはもってこいの絵本。ぜひ、こどもにツッコミ役を担ってもらってください(笑)
(2,3,4,5,6歳)
「うしはどこでも「モ~!」」
・作:エレン・スラスキー・ワインスティーン
・絵:ケネス・アンダーソン
・翻訳:桂かい枝
・鈴木出版
☆ぜひ「リピートアフターミー!」で、こどもに鳴き声をマネっこしてもらってください(笑)私はこの絵本でこどもたちの耳の良さや模倣力の高さに感動しました。
(2,3,4,5,6歳)
「おおきくおおきくおおきくなあれ」(紙芝居)
・作/絵:まついのりこ
・童心社
☆読み聞かせ会の際は、”大型”紙芝居を使用。読み終わった後に風船を出し、こどもたちに「おおきくおおきくおおきくなあれ~!」をしてもらいました。
(0,1,2,3,4,5,6歳)
「おしゃれなおたまじゃくし」
・作:さくらともこ
・絵:塩田守男
・PHP研究所
☆おたまじゃくしの成長が面白可愛く描かれています。パターン的な展開に、こどもから笑い声も。
(2,3,4,5,6歳)
「かぶと三十郎 明日に向かって飛べの巻」
・作/絵:宮西達也
・教育画劇
☆あくだいかんの台詞には、こどもの笑いのツボが詰まってます(笑)命の大切さにも触れている絵本です。こどもから「どうして?」と出てくることも。疑問に向き合い、わからないことは考えられるよう促し、その子の持つ意見を引き出せるようなスタンスをとっています。
(4,5,6歳)
「給食番長」
・作/絵:よしながこうたく
・好学社
☆ご飯を食べる前にぜひ。番長のキャラクターと勢いに、こどもの爆笑がかかっています(笑)小学校が舞台の作品ですが、未就学児もじゅうぶん楽しめるほどリピート率の高い絵本です。
(2,3,4,5,6歳)
「くずかごおばけ」
・作/絵:せなけいこ
・童心社
☆絵本に出てくる物たちは今の時代にはなかなか見かけなくなった物が多いですが、それもこどもにとっては知識になります。私はお化けの声を演る際には低音ボイスを使っています。怖いけど見ちゃう…と、とくに低年齢のこどもたちからリピート率の高い絵本です。
(1,2,3,4,5歳)
「くものすおやぶんとりものちょう」
・作:秋山あゆ子
・福音館書店
☆江戸っ子親分の独特な語り口調は、こどもの笑いのツボ。読み聞かせ会では大型絵本を使い、読みながらの”蜘蛛の巣”披露で盛り上がりました。
(2,3,4,5,6歳)
「グリーンマントのピーマンマン」
・作:さくらともこ
・絵:中村景児
・岩崎書店
☆バイキンの声(キャラクター)を悪くすればするほど、ピーマンマンの活躍が光ります。必殺技は読み流さず、ひとつひとつカッコよくを意識。
(2,3,4,5,6歳)
「ぐるぐるジュース」
・作:矢野アケミ
・アリス館
☆おはなしができるこどもには「これなあに?」と聞いてフルーツを答えてもらい、手を使ってジュースをぐるぐるまぜまぜ。当てっこクイズと手遊びもできる絵本です。
(0,1,2,3,4,5歳)
「さるじぞう」
・作/絵:いもとようこ
・金の星社
☆上記の「あかずきん」と同様。語り継がれている”さるじぞう”絵本の中で、私は本作の表現と結末がお気に入りです。こどもの笑いのツボも満載な絵本です。
(2,3,4,5,6歳)
「サンタクロースもパンツがだいすき」
・文:クレア・フリードマン
・絵:ベン・コート
・翻訳:中川ひろたか
・講談社
☆宇宙人の喋り方を工夫することで、こどもの笑いツボを押せます(笑)
(3,4,5,6歳)
※リンク見つからず…(><)
「さんまいのおふだ」
・文:石崎洋司
・絵:大島妙子
・講談社
☆”さんまいのおふだ”も作り手によって様々な表現がされている名作。私は本作の親しみやすさと笑いのツボがお気に入りです。読み終わったあと、絵本の台詞を気に入って口ずさむ子も。
(3,4,5,6歳)
「じごくのそうべえ」
・作/絵:田島征彦
・童心社
☆鬼が怖いという意見もありますが、気にいる子は気にいるリピート率と爆笑率の高い絵本です。絵本の内容は理解しきれなくても世界観に惹き込まれて見続ける子や、なかには私の読み聞かせを聴くうちに、絵本に書かれている台詞を暗記しちゃう子もいました。
(2,3,4,5,6歳)
「だいすきのしるし」
・作:あらいえつこ
・絵:おかだちあき
・岩崎書店
☆主人公が女の子というのもあり、どちらかというと女の子からの支持が多い絵本です。読み聞かせ会のあと、本作のことを保護者(お母様)にお話ししてくれた子もいました。
(3,4,5歳)
「だるまさんが」
・作:かがくいひろし
・ブロンズ新社
☆「♪だーるーまーさーんーが~」とリズムをつけて身体を動かしながら読んでいます。とくに低年齢児のリピート率が高いです。
(0,1,2歳)
「だるまさんと」
「だるまさんの」
☆”だるまさん”シリーズはぜんぶ揃えても損はないくらい、どれもリピート率が高いです。
「トトトのトナカイ」
・作/絵:長谷川義史
・ブロンズ新社
☆どんな動物が出てくるか、こどもに予想してもらいながら、クリスマス時期の読み聞かせ会でトナカイの着ぐるみを着て読みました。
(1,2歳)
「とんとんとん」
・作/絵:あきやまただし
・金の星社
☆ページをめくる際、こどもに「とんとんとん」と言ってもらいながら、いっしょに読むことができます。読み聞かせ会の際には大型絵本を使用しました。
(0,1,2,3,4,5,6歳)
「なきごえバス」
・作:えがしらみちこ
・白泉社
☆動物たちの鳴き声をリアルに読むことで、こどもの反応も盛り上がりました。鳴き声を使い、動物当てクイズもできます。
(0,1,2歳)
「なんでやねん」
・文:中川ひろたか
・原案:鈴木翼
・絵:あおきひろえ
・世界文化社
☆手振りをつけながら、こどもといっしょに「なんでやねん」とツッコミを入れながら読むと、なお盛り上がります。
(2,3,4,5,6歳)
「ねむっちゃだめだよかえるくん」
・作:さくらともこ
・絵:塩田守男
・PHP研究所
☆上記の「おしゃれなおたまじゃくし」の続編です。とくに冬時期や就寝前に読みたい絵本。
(2,3,4,5歳)
「ぺんぎんたいそう」
・作:齋藤槙
・福音館書店
☆読み聞かせ会では、身体を動かせるスペースをとって手持ち楽器で音をつけ、こどもといっしょに体操しながら読みました。
(0,1,2,3,4,5歳)
「ぼくの兄ちゃん」
・作/絵:よしながこうたく
・PHP研究所
☆弟視点で描かれている本作。きょうだいが居る居ないに関わらずリピート率の高い絵本です。寝ないとオバケに連れていかれちゃう展開もあり、就寝前にもオススメです。
(2,3,4,5,6歳)
「まどから☆おくりもの」
・作:五味太郎
・偕成社
☆仕掛け絵本になっており、窓から見えるもので当てっこクイズができるので、こどもに予想してもらいながら読むことができます。
(0,1,2,3,4,5,6歳)
「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」
・作/絵:土屋富士夫
・徳間書店
☆リピート率が高いだけでなく、フレーズが記憶に残り、読み終わったあと「もっちゃうもっちゃう…」と口ずさむこどもたちも。「もっちゃう前にトイレ行くんだよ~」と生活習慣へ繋げる声かけにも使える絵本です。キャラクターがたくさん出てくるのも魅力。(私はこの絵本のおかげで役幅を増やす練習ができたように思います)
(2,3,4,5,6歳)
「もりのおふろ」
・作:西村敏雄
・福音館書店
☆読みながら、こどもの背中をゴシゴシ洗うマネをすると、なお盛り上がります。
(2,3歳)
「やさいさん」
・作:tuperatupera
・学研
☆読み聞かせ会では、「ちちんぷいぷい~」と、こどもと一緒に魔法をかけ、通常サイズの絵本を大型絵本にして登場させました。リピート率も高く、「すっぽーん!」といっしょに声を出しながら読むのも楽しい仕掛け絵本です。
(0,1,2歳)
※各項目の名称等、記載に誤りがないようチェックしておりますが、抜けがございましたら申し訳ございません。もし誤記載があった場合はコメントで教えていただけると有難いです。
※読み聞かせ写真、掲載許可申請済み。
2020年も、こどもたちといっしょにたくさん絵本を楽しんでいけるよう、笑顔や喜びを拡げていけるよう精進してまいります。
絵本の読み聞かせにはいろんなメリットがありますが、私がいちばん大切にしたいのは【楽しい】と【好き】という感覚を覚えることです。
※参考記事
「愛しいあなたと生きた証に」
「What’s Create with Kids?」
・目でも声でも読むのが楽しい!好き!
・考えるのは楽しい!好き!
・知るのは楽しい!好き!
・人と居るのは楽しい!好き!
…etc
なんでもいい。
「楽しい」「好き」と思える経験をたくさん、いっしょに
あなたが居てくれることに心からの感謝を込めて
小林紗矢香
【公開中】人形アニメーション「I SEE YOU」
キャラクターボイスを担当した人形アニメーション「I SEE YOU」がYouTubeで公開中!2020年東京アニメアワードフェスティバル短編コンペティション部門ノミネート作品。
【配信中】絵本読み聞かせアプリ 森のえほん館
「はしって!でんしゃくん」「おばけのシーシー」「さんびきのこぶた」「ぴったんこマスク」他多数
絵本の朗読を担当しております。App Store または Google Playよりインストールできます。
【配信中】語学学習に役立つ絵本アプリ なないろえほんの国
マスコットキャラクターのナビィくん(日本語版)キャラクターボイスで出演。こちらもApp StoreまたはGoogle Playよりインストールできます。
【販売中】
私がキャラクターボイスとナレーションで参加している「ホシアゲル」から
Tシャツやキャラクターグッズが販売中です!ぜひチェックしてね♪
♥SNS♥
♡Instagram
ko8asaya
♡Twitter
@CreateWithVoice
いつもお読みくださりありがとうございます